52:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 23:19:28.54 ID:AfFddOPUo
――男性の部屋とは異世界のようなものである。
世界中の女子高生が願ってやまない異性の部屋へのチケット。
それを手に入れた今の私はあらゆる非モテ女子から石を投げられても仕方ないだろう。
しかも、年上成人男性のお部屋です。
そこらの男子高生との、その場の流れ、保護者監視下の下での馴れ合いではありません。
つまりは勝ち組。今の私は実質勝ち組なのです。
「どうぞ」
そして、私は今、プロデューサーに促されるままに、マンションの一室に足を踏み入れた。
家具や家電の大半がシンプルな白と黒のモノクロで大半が構成された部屋。
――味気がない。
こう、男性の部屋というのは桃色とか桜色とかピンクとかで構成されていて、ついでに”ハロー菌糸”のぬいぐるみとか”腹筋マウス”のステッカーで出来ているもののはずだ、――と。
素人ならそんな感想が出るかもしれません。しかし、私は違います。
――そう、このシンプルさが大人の男性になる、という過程を経た結果であることに違いありません。
「えっ?なんかあった?」
私はプロデューサーへと顔を向け、静かに頷いた。
「……………?」
只々不思議そうにプロデューサーは首を傾げていました。
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