7:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 00:22:14.89 ID:wevA400bO
「はあ…ごめんなさい…」
「美穂ちゃん、気にしないで」
「そうそう。しっかり切り替えて今日の経験を次に活かそう」
今日は藍子ちゃんと2人でミニライブのお仕事でした。でも…歌詞を間違えちゃってから動揺して、ミスの連続…。ファンのみんなは優しく応援してくれていたけれど…。
「今お茶入れてくるから座って休んでてな」
「はい…ありがとうございます」
藍子ちゃんが隣に座って手を握ってくれます。あったかいなと思っているともう一方の手にも温もりを感じました。
「黒猫さん…」
「ふふ、黒猫さんも美穂ちゃんに笑顔になって欲しいんだよ」
にゃあと黒猫さんが返事をしました。
「…黒猫さん、ありがとう」
「もう大丈夫そうだな」
プロデューサーさんがくまさん柄のカップを渡してくれました。
「藍子ちゃんとプロデューサーさんもありがとうございます」
「ううん、いいんです。私も元気な美穂ちゃんが大好きだから♪」
「あ、ありがと…」
藍子ちゃんは時々大胆なことを言います…。て、照れちゃうよ〜…。
そんな私の気持ちなどお構い無しに、黒猫さんは私の膝の上に登ってきて、くるりと丸まって眠り始めました。
「黒猫さんもだいぶ脚が良くなってきたみたいですね」
「そうだな、誰かが事務所に来ると走って迎えに来ることもあるし。ただまた怪我しないように気をつけなきゃな」
「はい。私たちがちゃんと見守っていてあげますからね」
藍子ちゃんが優しく言いました。大切な人(と猫)に囲まれて、気付いたら私も眠ってしまっていました。
プロデューサーさんがあとでその写真を見せてきて、とっても恥ずかしかったです。…優しいけどいじわるなんです、まったくもう…。
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