17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/11/10(金) 10:22:14.82 ID:yrXYM8AjO
ザンドバ豆の供給がストップしたのだ。
存在自体が奇跡と称されるザンドバ豆は、裕子が謎のルートで細々と仕入れているだけの限定生産品であり、
膨らみ続ける顧客に対応できるだけのキャパシティを、元来持ち合わせていない。
製法を変えてあらたに売りだそうとする経営陣と、
「そんなのはユッコーヒーではありません!それでは人は笑顔になれないのです!」
と主張する社長、つまり裕子の対立は深まり、
取締役会において、裕子は社長の座を追われてしまった。
「ユッコーヒー」はその名も実態も効能も変え、芸能界の奥深くに根をはり、いまも大きなお金を動かしているという噂だ。
しかしそれは、いちアイドルの知るところではない。
事務所からはユッコーヒーの名残が消え、その深い甘味と苦味と郷愁は、年長組の記憶にだけいきづく感傷へと移ろいだ。
一方、裕子は……。
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