一ノ瀬志希「キミが死んだら、その死体はあたしが欲しいな」
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60: ◆G4Z1KppkgXoT
2017/12/03(日) 12:23:50.16 ID:Yck/Shj9O
【19】


「俺はな、外道なんだ」

志希「…外道?」

「女の子に偽物の夢と希望の幻を見せて、アイドル業界に引きづりこむのを生業としている」

志希「……」

「あるところに、ごく普通の女子中学生がいた。平凡で、なんの変哲もない女の子」

「俺は魔法をかけた。『アイドルになってみませんか?』、と」

「彼女はすっかり乗り気だった。『あたしのような子がアイドルになれるなんて!』、と」

「だが、うまくいかなかった。アイドルになった彼女の人気は伸びず、どんどん人気も仕事数も失墜」

「彼女はどんどん憔悴していった」

「それもそのはず。俺は灰被りをお姫様にする魔法使いなどではなかったのだから…」

「……魔法なんて、使えるわけがない」


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