76: ◆.UigIU7V92[saga]
2017/11/08(水) 02:35:31.38 ID:jmZkLHZ30
『――あーあ。せっかく上手くプロデューサーにコーヒー飲ませられたのになぁ』
『あとは気分が昂ってきた頃を見計らって、いつもみたいに調子の悪いふりして仮眠室に連れ込もうと思ってたのに……』
『――うぅ、やっぱりあんなお薬を入れるなんて、悪いことはできないってことなのかな……』
『で、でもあんなにいつも料理美味しいとか、お嫁さんにぴったりだとか言われたら期待しちゃうもん……』
『――さすがに一筋縄じゃいかないね。まあこっちの手札は媚薬だけじゃないけど……』
『ああっ! あんなにプロデューサーが無防備なのに! 見てるだけなんて生殺しもいいところだよっ!』
『――うふふ。落ち着きましょう。あんな薬一滴でPさんが手に入るなんて思っていないでしょう』
『こんなのは彼との将来――その前のささやかな障害。この程度で私とPさんとの運命は引き裂けないのだから』
『でも不思議ですね。どうしてPさん、倒れているのかしら……』
『確かにあの薬、過剰摂取は厳禁って書いてあったけど……』
『おかしいなぁ』
『なんでだろ……』
『『『『分量はきっちり守ったはずなのに……』』』』
仁奈「………………」
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