428:名無しNIPPER[saga]
2018/10/15(月) 20:48:30.43 ID:4uI/TZsD0
耳に届くは夏の風物詩。
遠くから太鼓の音が聞こえてきた。
実際に叩いてはおらず、どうやら町内放送用の
大きいスピーカーで流しているようだが、
それだけでも祭りの雰囲気をこれでもかというほど増幅してくれる。
湖畔の傍にある公園のベンチで、僕はのんびりと空を仰いでいた。
薄橙色の黄昏だったカーテンはゆっくりと黒を纏い始めている。
夕暮れ頃に浮かんでいた入道雲も夜に染められているようで、
今は蝉の声と共に鳴りを潜めているようだ。
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