勇者「王様が何言ってんのか分からねェ」
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19:名無しNIPPER[saga]
2017/11/06(月) 02:17:17.80 ID:wBN+zEz0o

勇者「では、≪ブレイブ・ウォリアー・セイント≫より報告を申し上げます。
   草木生い茂る母なる大地ドルヴォ・ヴィーグリル・ツェリッペェインをゴーアウトした私は
   さっそく王者の剣≪キング・クラウン・マーシャルソード≫にはめ込むための
   カルテット・ソードジュエルを探すべく、まずはファイブ・ユニオン・カントリーの一つ、
   荒涼とした砂漠の大地アース・ゲイナー・シュピー国を訪れました。
   ここもすでに闇の行軍≪ダークネス・アーミー≫の侵略(イノベーション)を受けていたのですが、
   私の決死のブレイブ・バトルにて闇の亡者どもを完全撃退することに成功いたしました。
   この手柄により、私は第一のカルテット・ソードジュエルである“真紅にして青碧なる石”を入手。
   続いて、すでに滅ぼされた鋼鉄と軍事の強(ストロング)国家、ヴェリ=ダイヤーニ・ヴァン王国と
   花と緑を愛する宗教国家、フェノーマ・ジ・ヴィグラジア教主国へ向かい、
   ここに巣食う邪軍第三大隊≪エビルフォースNo.3≫や甲鉄悪霊冥影軍などを撃砕。
   生き残った王族や教主の親族を探し出し、国家リヴァイヴァルに成功いたしました。
   その途上、二つ目のカルテット・ソードジュエルである“魔に魅入られた涙”を入手いたしました。
   残るファイブ・ユニオン・カントリーである大湖の国家レイク・ファーラルを訪れた私は
   ここでも暗黒なる精鋭軍≪グランド・デーモンズ≫と対決、これを倒しました。
   ちなみに三つ目のカルテット・ソードジュエルは湖の底に沈下(シンク)しておりました。
   これが“深湖に圧縮されし貝殻”というわけです。
   しかし、ここで私のブレイブ・アドベンチャーは行き止り(デッドエンド)を迎えてしまいます。
   カルテット・ソードジュエルの残り一つがどこにあるかが、どうしてもアンノウンだったのです。
   そんな時、フェノーマ・ジ・ヴィグラジア教主国で隠遁している女性大賢者である
   ラルファ・ミークラージ女史が私にパーフェクトアドバイスを授けてくれました。
   ジ・ヴァリエース大陸で最も偉大なる高山≪バヴェル・セントラル・マウンテン≫に向かえ、と。
   私は≪バヴェル・セントラル・マウンテン≫にて、カルテット・ソードジュエルをサーチし、
   ついに見つけたのです。“天に近い輝石”を。
   これにより、私の王者の剣≪キング・クラウン・マーシャルソード≫はついに、
   勇者の剣≪ホーリー・デビル・スレイヤー≫へと進化を果たしました。
   私のソードスキルは神域≪ゴッド・テリトリー≫に達したわけです。
   いよいよ残存するビッグ・エネミー(許されざる人類の敵)はただ一人(ワン)……。
   漆黒なる首領≪デス・ダーク・キング≫こと邪の化身ギャグゥラス=ビルガのみになったわけです。
   私とヤツとの死闘(デスバトル)は熾烈を極め、勇者の剣≪ホーリー・デビル・スレイヤー≫も
   ついに永劫破砕(デンジャー・ブレイク)してしまいます。
   ですが、私は≪ブレイブ・ウォリアー・セイント≫として諦めませんでした。
   砕け散った勇者の剣≪ホーリー・デビル・スレイヤー≫――名づけて“愛と勇気の破片”を
   邪の化身ギャグゥラス=ビルガの胸にあるインポータント・コアに突き刺したのです。
   この一撃により、聖浄化――キリング・デーモン・クラッシュ――は果たされ、私は凱旋したのです」

王「勇者が何言ってんのか分からねェ」





― 完 ―



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