73: ◆/dCcy0t.c.[saga]
2017/11/26(日) 16:49:11.59 ID:c4hDIBkT0
梨子「……そう、ね」コクッ
報われたい、たった一つの気持ちが私の足を動かした。
あともう少し、夢のピアノまで扉一枚だけだという事実に、私の危機意識は最早機能していない
それを自覚してなお、あのビンテージへと向かう足を止めることはできなかった。
梨子「よし、それじゃあ行くわよ」
曜「はい、あとは頑張ってくださいねー」
梨子「……え?」
曜「どうしましたか?」
梨子「一緒に、来てくれるんじゃないの?」
曜「それは出来ませんよ。外の様子を見張っておかないといけませんから」
梨子「あ……そっか。そう、よね」
ここからは一人……か
ううん、当然よ。どこまで他人を巻き込めば気が済むのかしら。
一人で進まなきゃ。私は―――
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