117:名無しNIPPER[saga]
2018/06/06(水) 20:07:30.16 ID:n8icgLMRO
クルーヤ「でも、不思議にも思ったんだ。世界を滅ぼそうとしている人のはずなのに、彼女からは悪意を全く感じられなくて」
春香「それは……」
春香「あの、お父さん。世界を滅ぼそうとしているのは小鳥さんの本意じゃないと思うんです。本当は小鳥さんって、そんなヒドイことできるような人じゃないですし」
クルーヤ「ああ、彼女はとても優しい人だ。それはたぶん、彼女と接した者がみんな思ったことだと思う」
春香「そう、そうなんです! 小鳥さんはとっても優しくて、いつも私たちのことを見守ってくれてて……」
クルーヤ「いつも見守ってる? どういうことだい?」
春香「あっ! そ、その……」
クルーヤ「………」
クルーヤ「……ずっと不思議に思ってた。なぜコトリさんがハルカたちのことを知っているのか。なぜハルカたちがコトリさんのことを知っているのか」
クルーヤ「……話してくれないか。君たちとコトリさんは本当はどういう関係があるんだい?」
春香「………」
クルーヤ「……ハルカ」
春香「………」
春香「小鳥さんは……」
春香「……大切な人、です。小鳥さんは私たちにとって、すごく大切な人なんです」
春香「ごめんなさい。これ以上は事情があって、お父さんでも話せなくて」
クルーヤ「……ただの知り合い、ってわけじゃないんだね」
春香「……はい」
クルーヤ(……じゃあ、今までボクがしてきたことは……)
クルーヤ(……ははっ、とんだ道化だな……)
219Res/195.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20