97: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/05(火) 17:03:46.29 ID:Pdh78Mjj0
近衛兵長「だが、あの頃、あの悲惨な世界を救う知識を持っていたのはお前だけだったんだ。俺はお前を頼るしかなかった」
王「なら、もう良いじゃろう?儂の役目は、もう終わった。好きなようにやらせてもらうだけじゃ」
近衛兵長「そうだな・・・今まで、ありがとう陛下」
王「それで、お前はどうする?」
近衛兵長「うーん、そうだなあ」
近衛兵長「・・・まあ、今までお前に力を借りてきたわけだし。今度は、お前の望みを叶えるために尽力してみようかな」
王「・・・うん?できれば一人気ままにして欲しいんじゃが」
近衛兵長「何言ってんだ?このままだと、お前ギロチン台まで一直線だぞ」
王「む・・・老いたとは言え、そこらの連中に後れを取るとは思えんが」
近衛兵長「俺の近衛兵団だって敵に回るかもしれんぞ?この俺が丹精込めて育て上げた兵たちだ、勇者にだって引けはとらねえ」
王「お前の部下だろうに、どうにか宥められんのか?」
近衛兵長「残念だったな、奴らが真に忠誠を誓っているのは俺やお前じゃない。この国自身だ」
近衛兵長「俺達のやらかしたことがばれたら、容赦なしに殺しにくるだろうよ」
王「む、むう・・・」
近衛兵長「それに、当代の勇者だって帰ってくる。噂通りの男なら、そうとう手ごわいぞ」
王「・・・儂を守ってください。よろしくお願いします」
近衛兵長「よし!任された!」
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