8: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/11/05(日) 18:33:33.05 ID:G6b6DZ3fo
『 政令207号に基づき 』
賢者「ん?商人くん何か言いました?」
商人「いや、俺は何も・・・」
騎士「こ、ここここれは・・・・」
盗賊「この声・・・」
抑揚が抑えられ、録音された機械音声のような無感情なそれは
対照的に、騎士と盗賊に多大な緊張感を与えた
二人は、声の主に心当たりがあった
かつて、職場でよく聞いた声
『 勇者課勇者補助係4名に速やかな出頭を要請する 』
商人「なんだ!今の声!頭の中に直接っ・・・!」
盗賊「あれ!?なんか光が!体中から光の粒が出てきてます!」
賢者「これは、召喚魔法!?」
騎士の顔から、赤みが消える
あらゆるところから、汗が吹き出し、涙がこぼれ、目は泳ぎ、足は震え、口は開き
遂には、職長足らんとするプライドまで放棄され、心の底から張り裂けんばかりの叫びが飛び出た
騎士「うわああぁぁああああ査問だ!ばれたんだ!勇者の件が、ばれてたんだあああああ!」
『 召喚魔法 サモン !! 』
瞬間、溢れた光の粒が最高潮に達し
魔王城を臨む小高い丘から、騎士の叫びと共に、4人の姿は忽然と消えた
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