193: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/01/09(火) 15:56:01.30 ID:stzXCINl0
しかし商人は、それを許さない
彼が見抜いた、勇者の思考回路、羞恥心、プライド
全てを考慮した作戦を、このわずかな時間に練り上げた
商人「王者の剣!」
勇者「ん?」
突然の大声に、勇者が立ち止まる
商人「狂信者の錫杖」」
勇者「それが何だ?」
商人「運命の杖、奇跡の鎧!」
勇者「だから、それが何だって聞いてるんだよ!?」
賢者「・・・貴方たち勇者一行が、城内の宝物庫より盗み出した品ですよ」
勇者「盗み出したわけじゃない、平和のために使わせてもらっているだけだ!」
勇者の反応を意に介さず、商人は続ける
商人「世界樹の葉、大賢人のポーション、力の豆」
勇者「なんだ、何が言いたい」
騎士「王家秘蔵のワイン!それにブランデー!」
勇者「それは記憶にないぞ!」
賢者(流石、騎士さん強引に紛れ込ませた・・・)
商人「・・・」
勇者「気が済んだか?」
勇者「それじゃあ、終わりにしようか、冒険商人」
商人「『サルでもわかる 女の堕とし方講座 下巻』」
勇者「!」
僧侶「勇者様、どういうことですか!?」
白目をむいていた僧侶が、商人の声に呼応するかの如く
跳ね起き、そして勇者に問いかける
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