121: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/12/24(日) 14:51:24.98 ID:zYlpnfp/0
商人「しかし、奴らの目は生半可な演技じゃ誤魔化せない。そこで、この酒ですよ」
賢者「たらふく飲んで、厠へ行こうってことですか?」
商人「そうそう」
遊び人「ただ、飲みたいだけじゃないかしら?」
商人「そりゃあ、遊び人の台詞じゃあねえな。それとも高貴な遊び人は酒も嗜まんのかい?」
遊び人「あらあら、安い挑発ですが乗って差し上げましょう」
賢者「騎士さん、どうします?」
騎士「まあもう、業務時間外だし好きにやろうよ。私もちょっと疲れたし少しだけ飲みたい気分だ」
商人「さっすが騎士さん!話がわかる!」
遊び人「ほら、さっさと栓を開けなさい。遊び人の本領を見せて差し上げますわ」
賢者「グラス出しますから、ちょっとお待ちください」
賢者が、いそいそと旅荷物の中からグラスを取り出し皆に配った
それとほぼ同時に、商人が瓶の蓋を開ける
しゅぽん、まあまあまあ、とっとっと、おっとっと
賢者「騎士さん、みなさんの飲み物が揃いました。よろしくおねがいします」
騎士「えー、こほん。では手短に。まずは遊び人さん、ようこそ我が勇者課補助係へ」
騎士「慣れないことも多いだろうけど、間違いを恐れずに大いに失敗して大いに学んでほしい」
騎士「そして、いま我々は非常に困難な状況に置かれているわけだが」
商人「・・・」
騎士「思い返せば約1年前、勇者を追いかけr」
商人「かんぱーい!」
遊び人「かんぱーい!」
賢者「・・・か、かんぱーい!」
騎士「・・・かんぱい」
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