6: ◆yz988L0kIg[saga]
2017/11/04(土) 20:53:45.79 ID:ihQBD9UG0
「本…………読みたい………?」
作業が興に乗ってきたころ、雪美がずいっと私に詰め寄って視界に本をねじ込んできた。
雪美は妙なところで強引というか大胆なところがある。
彼女自身に言ったことはないがアイドルとして大事な要素だと思っている。
もちろん、自身のプロデューサーの邪魔をすることに活かさなければだが。
「ううん、大丈夫」
「………………………………」
彼女の瞳が視線の外でうるさいほどに猛抗議をしていた。
「ちょっとだけ、読みたいかな」
諦めたようにソファにもたれかかった時、視線の端に雪美の笑顔が見えた。
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