3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/11/04(土) 17:28:49.85 ID:8zKoEqEk0
それは早朝の話でした。
レッスン前に打ち合わせをするためにかなり早い時間に事務所に行きました。
当然のことながらこんな時間に他の人たちがいるわけもなく、
必然的にプロデューサーさんと二人きりの時間がやってきました。
建物に入り、辺りを見回すといつも騒がしいはずの場所に
あまり人がおらず違う場所と錯覚してしまうほど不思議な感じです。
「ほぼ誰もいない状態で二人っきり…」ボソッ
口から自然と言葉が出てしまい、ドクンと心臓が跳ねるのがわかりました。
…いやいやダメです、何を考えているんでしょうか…
そんなのできるわけないじゃないですか…
出来るわけ…────
事務所の部屋がある階に着き、廊下を見渡します。
やはり人がいる気配がなく、その空気にあてられて心臓がまた跳ねました。
鼓動が廊下に響き渡るんじゃないかと心配になるくらい大きな鼓動…
やきもきしながら部屋の前に着き、ドアノブに手を伸ばします。
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