7: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:50:21.68 ID:OSkkI2gZ0
「ぜひ、お願いします」
その後Pさんは今後の為に今までの予定を組み直してくれた。
「小日向さんの負担は最小限にはしたのですが少しスケジュールが厳しいので頑張りましょうね!」
8: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:51:02.31 ID:OSkkI2gZ0
「はいカット」
監督さんの一言で撮影が止まる。
「小日向ちゃん、どうしたのさ。オーディションの時のほうが良かったよ?」
9: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:51:54.77 ID:OSkkI2gZ0
今日3回目のミス。
台詞を間違えたりカメラの場所を把握できてなかったり、
私のうっかりミスが目立った。
「カット、はぁ……小日向ちゃん今日はもういいよ。一回仕切り直そう」
10: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:53:03.39 ID:OSkkI2gZ0
寮に帰ると同じ寮暮らしの響子ちゃんが駆け寄ってきた。
「美穂ちゃん!美穂ちゃんにお手紙が届いてましたよ!」
「え?私に?……ありがとう」
11: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:53:46.65 ID:OSkkI2gZ0
私は渡された封筒の中身を確認する。
『〇〇中学校第〇期生 同窓会のお知らせ』
12: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:54:39.64 ID:OSkkI2gZ0
アイドルになるために東京に出てきてもうすぐ半年。
養成所で練習していた時にたまたま事務所の人の目にとまって
気がついたらCMとかに出始めていて
自分でも驚くくらいあっという間にアイドルになってしまっていた。
13: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:55:10.62 ID:OSkkI2gZ0
「同窓会の日は……あっ……」
その日は今日のドラマの撮影日と雑誌の撮影、休むわけにはいかない。
「……どうしよう」
14: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:55:38.42 ID:OSkkI2gZ0
お仕事なんて忘れて同窓会……行ってしまおうか。
それでそのまま熊本での生活に戻るのもいいかも?
そんなことを考えている間に私は眠りに落ちてしまったようだ。
次に気がついた時には朝になっていた。
15: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:56:13.82 ID:OSkkI2gZ0
「はいカットー、どうしたの小日向ちゃん、集中してる?」
今日も現場に監督さんの声が響き渡る。
監督さんが言っているように私は集中できていなかった。
16: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:56:44.50 ID:OSkkI2gZ0
「もう一回行くよー、昨日も言ったけどそのシーンはもっと表情を柔らかくしてね〜」
「はい!」
撮影が始まる
17: ◆9YfKA67h5g[saga]
2017/11/03(金) 23:57:35.95 ID:OSkkI2gZ0
「はいカット」
その一言で意識が帰ってくる
「ねぇ、さっきも言ったよね?意識しているようには見えないんだけど?」
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