4:名無しNIPPER
2017/11/02(木) 16:17:30.73 ID:XgDdgb62O
そして土曜日のお昼。私たちは事務所に集まりました。
私は念のため、冒険道具一式の入ったカバンを持ってきました。
中には、十徳ナイフやロープ、ロウソク、ライター、それにちょっとした救急箱。
他にもキャラメルと水筒が入っています。周りは小さい子たち。私がしっかりしないといけません!
むつみ「さて、まずは書かれていることや地図をしっかりと調べないといけませんね。」
薫ちゃんが見つけた紙には、こう書かれていました。
『最も闇の深き日、天照の御恵最も強き刻、凍てつく風の中、約束の地に向かいて杖をかかげよ。』
『闇がありて光あり。光ありて闇あり。暗闇を恐れるべからず』
最も闇の深き日??天照??約束の地???・・・なんのことでしょう??
こんな時には、文明の利器に頼りましょう。
むつみ「プロデューサーさん、すみません。パソコン使わせてください。」
P「あぁ、良いよ。」
インターネットで検索します。ロビンソン漂流記や十五少年漂流記などと比べると、なんと便利な時代なのでしょう。
天照・・・ありました!ふむふむ。太陽の神様である、天照大神のことでしょうか。
すると、その恵みが最も強い刻、とは・・・南中する、正午のことですね。
闇・・・天照大神との対として使われているのであれば・・・夜??
月の出ない、新月のことでしょうか?新月の日の正午・・・何かがあるとは考えにくいですね。
あるいは、黄泉の国のことでしょうか?だとするならば・・・お盆?いえいえ、お盆は夏です。
仮にお彼岸としても、「凍てつく風」というほど、寒くありません。
他に、闇が深い日となると・・・一年で最も夜の長い、冬至?
それならば、太陽も関係しますし、12月の22日ですから、寒い頃です。全て合います!
では、約束の地とは・・・ありました。イスラエル、ですか。聖書の言葉なのですね。
薫「ねぇ。むつみおねーちゃん。何かわかった??」
あ、私だけ、夢中になってしまいました。
むつみ「そうですね。色々わかりましたよ。」
むつみ「まず、この最も闇深き日というのは、冬至のことを言うのではないかと思います。」
仁奈「冬至でごぜーますか?」
舞「あ、舞、知ってる!カボチャ食べる日!」
薫「あ、薫も知ってる!お風呂に柚子を入れる日!」
・・・・そうですね。小さい子たちは、それだけ知っていたら十分ですよね。
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