神谷奈緒「マーキング」
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47:名無しNIPPER[saga]
2018/01/09(火) 13:30:53.10 ID:GQaZJ3Bk0






「あれ、これって……」


つい先日の事だ。その日は午前中は晴れてたけど、午後は天候が崩れ、外ではざあざあと雨が降っていた。


小雨なら良かったけれども、残念な事に生憎の大雨。あたしは降り頻る雨の中を駆け抜け、大変な思いをしながらも事務所にへと辿り着いたのだった。


まぁ、実を言うと雨が降る事は天気予報で予告されてた事だから、こうなる事はある意味分かり切っていた。


そしてその為に、あたしは出掛ける前に傘だってちゃんと準備をしていた。誰にだってできる、当たり前の対策だ。


あたしにでも分かる、出来るといったそんな簡単な事。なのに、それなのに。


「何で、プロデューサーさんの傘が、ここに……?」


事務室にあるプロデューサーさんの机の前で、あたしは呆然とそう口にしていた。





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