【安価】桃太郎がわらしべりながら鬼退治を目指す
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183: ◆5Xp2MHTzaI
2017/12/15(金) 21:01:01.96 ID:mG4aa7hZ0
その後クマとはぐれ道に迷っていた竜の子太郎も確保した。

金太郎「竜宮城に居たくて竜共々隠れていた、と」

クマ「申し訳ございませぬ」

桃太郎「何も隠れなくてもひとこと言ってくれればよかったのに。まあ良い。それで」

クマ「乙姫様の案内で隠れた先は厨房でした。そこで鬼達の下働きをさせられておりました」

竜の子太郎「騙されたと気づいたときにはどうしようもなかった」

クマ「来る日も来る日も掃除に洗濯、やれ野菜を洗えだの魚をさばけだの」

金太郎「聞く限り普通に下働きだな」

桃太郎「殴られたりしなかったか」

クマ「んー、脱走しようとしたりサボったりする奴は殴られてたな……」

竜の子太郎「真面目に働いていたら火や包丁の扱いも教えてくれたし、機嫌のいい日はお小遣いをくれた」

桃太郎「労働環境自体は案外まともだな」

金太郎「とはいえ騙して強制的に働かせるなど許せん。乙姫を探そう」

乙姫「あら私に御用?」

猿「おおっ誰やこのべっぴんはんは」

ポチ「そういえば猿さんはまだいませんでしたね」

猿「この人が乙姫さんかいな。もうお知り合いやなんてうらやましいで」

サンバ「エロ猿ですね」

桃太郎「というか……ここどこ?」

乙姫「鬼ヶ島は地下7階、竜宮城スタッフルームでございます」

千代女「なぜこんなところに竜宮城が?」

乙姫「そもそも、竜宮城は鬼ヶ島の鬼である私が作ったのですよ」

金太郎「なんと……」

乙姫「そして私の父は先代の鬼王でしたが、鬼ヶ島の上層でクーデターが発生し、父は殺されました」

乙姫「私は復讐の機会を伺っていました。そしてその時が来ました。人間の村から鬼退治の旅に出た青年がいると聞き、私は紅という部下に暗示をかけ密かに操ることにしました」

乙姫「その部下というのが貴方です、千代女」

千代女「私が……紅!?」ハッ

乙姫「どうやら記憶を取り戻したようですね」

桃太郎(信じたくないが、あの鏡に映った鬼の姿……無意識に発動させる妖しい術……だいたい納得がいく)

乙姫「ところが紅は島を出奔するととんだドジっ子でしたね。崖から落ちて記憶を失い、偶然見つけたBL本にハマり人買いにさらわれる始末。なんとか桃太郎さんに近づけることはできたのですけどね」

乙姫「さて秘密を知られた以上生かして帰すわけにはまいりません」

金太郎「いや勝手に語っておいてそれはないだろ」

乙姫「冗談です」

桃太郎「なんだ冗談かあ(ホッ)」

乙姫「無論、秘密とは関係なく消えてもらいます。開け、照宝戸!」

ポチ「ですよねー」

乙姫が空中に現れた照宝戸の向こうに消えると轟音とともに地面が揺れだした。

桃太郎「うわっ!」

金太郎「竜宮城もろとも壊す気か」

↓1
1.とにかく逃げる
2.千代女ならなんとかしてくれる


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