12: ◆uYNNmHkuwIgM[saga sage]
2017/10/31(火) 22:38:28.59 ID:sIBhOQZK0
桃子の部屋まで走ってベッドの中に潜り込む。毛布を口に当てて、誰にも聞かれないように思いっきり叫ぶ。
桃子「ばか!!!!!!お兄ちゃんのばか!!!!!!何で気づいてくれないの!!!???何で何で何で!!!!!」
叫びと一緒に、抑えてた感情がわっと頭のてっぺんまで登る。叫びだけじゃそれは逃しきれなくて、目からは涙が溢れた。
桃子「やだよ、桃子、やだよ。桃子の願い事、まだ何も叶ってないよ!!幸せだったけど、まだまだ幸せになりたいよ!!!」
桃子「ずっと一緒にいるっていったじゃん!!側にいて一緒に歩いてくれるって言ったじゃん!!なのに何で!!?何で!!?」
少しだけ頭の中の冷静な部分が声を漏らす『お兄ちゃんを責めるのは卑怯だ。ここはどうしようもなく、嘘の世界なんだから』
そんなのわかってるよ。でも仕方ないじゃん。これは桃子の気持ちなんだから。卑怯でも、的外れでも、お兄ちゃんともっともっと一緒にいたかったんだもん。
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