ありす「合同ライブ、ですか?」 杏「うへぇ……」
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45: ◆fuWkWfr/Bc[sage]
2017/10/31(火) 22:05:37.84 ID:vBR8DJ32o

ありす「私がこうしてアイドルをできているのは、杏さんがいたからです」

ありす「杏さんが、私をアイドルにしてくれたんです」

杏「それは……違うよ。プロデューサーがありすちゃんをアイドルにしたんだよ」

ありす「そうですね、確かにプロデューサーが私をスカウトしてくれてアイドルになるチャンスをくれました。今もお仕事や色んなことでお世話になっています」

ありす「でも、本当の意味で私がアイドルになれたのは杏さんのおかげです」

ありす(脳裏によぎるのは、杏さんと出会ってからの思い出)

ありす(出会ったときの印象や、レッスン中の態度、お仕事をするときの姿勢。色々な経験があった)

ありす(そしてなにより、初めて見た杏さんのステージ。思えば、あれが私のアイドルとしての原点なのかもしれません)

ありす「私の手を引いてくれて、背中を押してくれて、隣にいてくれて。……名前を呼んでもらって。あなたがいたから、私はこうしてここにいるんです」

ありす「杏さんがいなかったら、今の私はアイドルをしていません。だから、杏さんは私の恩人で……」

ありす「……一番、憧れているアイドルです」

杏「……」

ありす(沈黙が下りました。私も杏さんも、言葉を発しません)

ありす(言いたい放題言ってしまったので杏さんが怒っているのではないかと思うと、何と言えばいいのか……)

ありす(ゲームは私の勝利画面を映したまま止まっています。流れているBGMがワンループした頃、杏さんが喋りだしました)

杏「やっぱり、ありすちゃんは頑固だよ。そんな理由でこんな変なアイドルを尊敬してるなんて」

ありす(杏さんが顔を上げ、ようやく目が合いました。いつも通りの笑顔で、私を見ていました)



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