51:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/27(土) 01:24:10.58 ID:tpe1QzXHo
・ ・ ・
「……ふぅ」
ベッドの中でコロリと寝返りをうって、息を吐く。
私は、アイドル。
彼は、プロデューサー。
解散したのは、とっても早い時間。
「……」
二人で飲むのなら、仕方がないけれど。
それにしても、飲み足りませんでした。
シンデレラだって、ギリギリまで遊んでたのに。
あの人ってば、魔法使いよりも時間に厳しいんだもの。
「……」
コロリ。
ベッドの中で、また寝返り。
「……」
ガバリ。
ベッドの上で、上半身を起こす。
「……」
チラリ。
ベッドの横の、携帯に目をやる。
「……」
ピカリ。
光った。
「……」
光に向けて、手を伸ばす。
つい、と指を滑らせて、メッセージの詳細を確認。
彼らしい、真面目な文面。
……何て返そうかしら。
「……」
――『是非、また誘ってください』
この一文を入れるかどうか。
ほんのちょっとだけ考えて、消した。
「……ふふっ!」
――『次は、今日のお礼に私が奢りますね』
こう言われたら、逃げられないでしょう?
おわり
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