武内P「また、捕まってしまいました」
1- 20
47:名無しNIPPER[sage saga]
2018/10/26(金) 22:52:30.10 ID:y4qJBXx7o

「「あっ」」


 廊下の、丁度曲がり角。
 重なった私の声と、とっても低い声。
 もうちょっとで、ぶつかっちゃう所だったわ。


「お疲れ様です」


 時刻は、もう夕方。
 おはようございます……は、さすがに遅いものね。
 ペコリと、両手を前で揃えて、笑顔で会釈。


「お疲れ様です」


 それに、同じように彼も返してきた。
 私と違って、両手は体の横で、気を付けの姿勢だけど。
 ……ふふっ!
 両手を前で揃えてたら、可愛らしすぎますものね。


「今日も、まだお仕事ですか?」


 目の前の彼は、お仕事が恋人の様な人。
 勿論、私だってお仕事は好きですよ?
 けれど、アイドルは恋愛禁止ですから。
 両想いだとしても、公言は……ファンの方が、こう、げんなりしちゃいます……うふふっ!


「いえ……今日は、あがりです」


 まあ、珍しい。
 貴方が、こんな時間に恋人を置いて帰るだなんて。
 ……そう思ったのが、顔に出てしまったみたい。
 彼が、右手を首筋にやって、何とも言えない顔をしてる。


「明後日から、忙しくなりますから」


 言われて、ふと、思い至る。
 シンデレラプロジェクトの、二期。
 その企画が、いよいよ始まると噂で耳にしていた。
 何にせよ、今度の子達も、


「ふふっ! 人気の、二期……うふふっ!」


 に、なると思いますよ。


「……はあ」


 だって、貴方がプロデュースするんですもの。
 とってもキラキラした、良い笑顔のアイドルになると思うんです。
 ねっ、そうでしょう?


「……」


 もう、困った顔をしてないで、何か言ってくださいな。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
89Res/49.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice