小日向美穂「プロデューサーさんinプロデューサーくん」
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35:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 19:04:51.02 ID:jy2g7gfM0

   〇

 島村家の夜は更け、俺の意識もふっと遠のき、普通に起きたら人だった。

「………………戻ってる!!」

「………………へ、部屋がバリバリのゴシックパンク趣味になってる!?」


 そんなわけで何のドラマも起こることなく、いつの間にか俺は自分の体に戻っていた。
 
 週が明けて出勤し、超久しぶりな気がするちひろさんについ感極まって抱き着いたら巴投げを喰らった。
 仕事は事前に組んだスケジュールの通り、全く問題なく進んでいるようだった。
 俺がおかしなことになっていると気付いた者は、一部を除いて誰もいなかった。
 ただこれ以上中身があの子な状態が続くと、いよいよ怪しまれそうな瀬戸際だったので、ギリギリセーフと言えよう。

「プロデューサーさん、戻ったんだ、ね……。よかった……」
「ああ小梅、色々ありがとうな。あの子も……その辺にいるのか? おーい、ありがとうなー!」
「うん……。また、その気になったら……体、貸して欲しい、って言ってる……」
「そ、それはちょっと勘弁願いたいかな……」


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