小日向美穂「プロデューサーさんinプロデューサーくん」
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32:名無しNIPPER
2017/10/30(月) 19:00:02.98 ID:jy2g7gfM0

   〇

 目覚めると、まだもみくちゃだった。

 部屋は静まり返り、常夜灯が滲む薄闇の中、可愛らしい三つの寝息だけが聞こえてくる。
 三人は卯月のベッドでもつれあうようにして眠っていた。
 お喋りに夢中になっている内、一人撃沈し、また一人、もう一人……と寝落ちしたんだろう。
 
 目の前には横向きになった美穂の寝顔がある。俺を抱きしめたまま離さないのは響子だろう。
 となるとこの頭を圧迫してるのは卯月のケツということになるが、寝相悪すぎなんじゃないだろうか。大丈夫なんだろうか。

「ん……ぅ」

 と、長いまつ毛がぴくりと動いて、美穂がゆっくり目を開けた。
 目が合った。

「…………」

 とろんとした瞳が、ゆるく焦点を結ぶ。
 俺はしばらく、美穂の顔を正面から見つめていた。



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