6: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:34:08.61 ID:aRg3u8HG0
『あら、ことりじゃない。』
突然の声に振り向くと、にこちゃんと真姫ちゃんがいた。
「あ、にこちゃん、真姫ちゃん。こんにちわぁ。」
7: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:34:42.62 ID:aRg3u8HG0
「珍しいわね、アンタが1人なんて。」
「もう・・・。私だって一人でいるときはありますぅ。」
「で?どうして今日は1人なの?」
8: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:35:27.26 ID:aRg3u8HG0
言い返した瞬間に、ふとイタズラ心がむくむくと湧いてくる。
「あ、ねぇ、にこちゃん、真紀ちゃんじゃない誰か他の人から告白されたらどうする?」
突然の質問だけど、二人は今お付き合いをしている。
9: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:36:04.07 ID:aRg3u8HG0
すると二人はお互いをチラッと見合う。
「ま、まあ、別に悪い気はしないわね。」
何かちょっと自慢気なにこちゃん。
10: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:36:39.01 ID:aRg3u8HG0
「じゃあ、私より先にその人に告白されたら、その人と付き合うのね!」
「は?バッカじゃないの?!アタシの一番が居るのにOKする訳ないでしょ!」
「わ、私だって逆だったら断るわよ。だってにこちゃんがいるから・・・。」
11: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:37:20.16 ID:aRg3u8HG0
「ぁー、じゃあ私、急ぐからこれで・・・じゃぁねぇ〜。」
変に勘繰られてしまうのを危惧して、足早にその場を後にした。
二人が見えなくなった辺りでふと考える。
12: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:37:53.88 ID:aRg3u8HG0
海未ちゃんも、きっと純粋に、一途に私の事を好きでいてくれると思う。
もし・・・もしも、私が海未ちゃんの気持ちに応えたとして、私も同様に海未ちゃんの事を好きになれるのかな・・・?
私の一番は今の所変わってない。
13: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:38:36.15 ID:aRg3u8HG0
そんな状態で海未ちゃんの気持ちを受け入れても、かえって失礼なんじゃないんだろうか。
じゃあ、断る?
でもでも、私の穂乃果ちゃんへの気持ちは届かないかもしれない。
14: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:39:16.38 ID:aRg3u8HG0
それに心のどこかで、穂乃果ちゃんの一番が私じゃなくて、海未ちゃんなんじゃないかという心配もあった。
だから尚更、今の関係を壊したくなくって、私は穂乃果ちゃんに直接アタック出来ないでいたのに・・・。
あ〜〜〜もうっ!
15: ◆HUg149YDMA[sage saga]
2017/10/30(月) 03:41:14.29 ID:aRg3u8HG0
頭が混乱して思わず頭を掻きむしったタイミングで、再び後ろから声をかけられる。
「頭を搔きむしることりちゃんなんてレアやね〜。」
ハッと振り返ると、そこには希ちゃんと絵里ちゃんがいた。
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