261: ◆nySMeRqtqc[saga]
2018/03/19(月) 00:22:47.61 ID:+O8K2EBj0
……。いつも通りの朝、の皮をかぶった、非日常。昨日の出来事が一晩でなかったことに
できるはずもなく。気まずさだけが食堂の中に満ちていた。微妙に息苦しささえ感じる。
それくらい、この生活は異質だったし、あの事件は衝撃的だった。
それを気づかぬふりして、厨房へと向かう。つい昨日までは、鈴本が占領していた場所でもあった。今、この場の主だったものはいない。当たり前になりつつあったその日常は、けれども当たり前になることなく、消え失せてしまった。
そういえば、パンを食べたのは少し久しぶりな気がする。鈴本があの場にいた期間はそれほど長くはなかった気はするが。おそらくここで過ごす時間が嫌に長く感じるせいなのだと思う。
雪水「……うわ、焦げた……」
……ちょっと削るか。焦げたところは体に悪いっていうしな。
焦げを削り取るのにちょうどいい手ごろなフォークかスプーンあたりを探していたとたん、
厨房の外が騒がしいことに気づく。
395Res/234.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20