【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】
1- 20
45: ◆k5OCMHkyEc[saga]
2017/10/30(月) 00:07:43.98 ID:v0KaiZL80
提督たちは執務室を出て、鎮守府内を散策する。

ヲ級は所用があると言って、水中にそのまま飛び込んだ。

水が入ってこないか心配したが、杞憂だったようだ。

「しかし、凄い場所だな。ここは」

空気は安定して供給され、水が入ってこない。まさにファンタジーと言っていい光景だ。

「あーそれね。水が入ってこないのは、僕たちが使ってるバリアとかを応用してる…らしい」

「謎技術で運用されてるとか怖いんだが」

「そっちの建造とか入渠だって謎技術でしょ」

確かに、と提督は納得し、移動を再開する。

北方棲姫は左手で引き、レ級はなぜかおんぶしている。

思ったよりも軽かったが、それでも重い。特に尻尾の部分が。

「へへ〜。楽ちん」

「楽しい?」

「まあまあかな」

二人が他愛のないをしている間、提督は辺りを見回している。

――分かってはいたが、間取りは全然違うな。

自分の記憶があてにならないことに落胆して、提督はレ級たちに頼み事をする。

「すまないが、鎮守府の案内をしてくれないか?」

「分かった。まずはどこから?」

提督は数秒思考し、食堂とだけ答えた。

「了解。僕の指示通りに動いてよ提督号!」

提督は頷いて返答し、レ級が出す指示通りに動く。明らかにおかしい指示も混ざっていたが、それにも従った。

数分ほど掛けて食堂に到着したが、人が誰もいない。

「まあ今の時間はなー。間宮とかが準備してるくらいかな」

「…本当にいるのか。間宮さんたちも」

「美味いよ。間宮の飯」

「それくらい分かりきってるよ」

鎮守府に配属されて最初の数日間、母親の食事を思い出して食事の度に泣いていた。

それほどまでに、懐かしい味がした。

「そっか。なら次はドックとかだけど、正直教える必要は無いかな。すぐ近くだし」

レ級が指差した先には、短めの廊下と壁に複数の入り口があった。

「前二つが大浴場。奥の四つが普通の温泉的な風呂。インテリアを参考にしたやつ」

変なところにも全力なんだな、と口から零れそうになったが、どうにか押し止める。

「宿舎は反対側の廊下だよ。こんくらいでいい?」

「ああ。ありがとう」

宿舎と聞いて、提督は考える。

――この先に、皆が。

急に考えが纏まらなくなる。前を向き始めても、否定されるかもしれない、という考えが頭を離れない。

それでも、提督はどうするかを決めなければならない。


安価にしましょうか。↓1


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
301Res/229.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice