【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】
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286: ◆k5OCMHkyEc[saga]
2018/01/21(日) 19:53:16.36 ID:xiIR93I40
「海上で堂々と動けるなら…」

艦船名簿を取り出し、駆逐艦の部分を捲っていく。

「ひいふうみい…。よし、ちょうど六人か」

「ええと…。秋月型の娘たちと皐月ちゃん、それに文月ちゃん。対空に強い娘ばかりですね」

提督は頷く。

これからのことを考えれば、防御面の強化が最優先だと提督は考えた。

前は、海域で待ち構えている深海棲艦に対抗するので、同時に相手にするのは最大でも十二人だった。

しかし、今は攻められる側。不特定多数の艦娘を相手取る必要がある。

それはつまり、今まで以上に対空戦闘での練度が求められているのと同じだ。

だから、警戒が解かれている間に、対抗出来るようになっておきたい。

その時になって後悔しても遅いから。

「今から、海上で対空訓練をしようと思ってね。だから、朝御飯を食べる時間は無いかな…」

申し訳なさそうに提督は言うが、間宮は不満を隠さない。

「そんなだから、倒れるんですよ…」

「う…」

「…まあいいです。あとで訓練に参加する娘に、おにぎりと魔法瓶を持たせますから。ちゃんと食べてくださいね」

「…ありがとう」

間宮の優しさが五臓六腑に染み渡る。それ以上に申し訳ない気持ちでいっぱいだが。

「私が参加する娘に連絡しておきますから。提督は深海棲艦の娘たちの方をお願いします」

「ああ。本当にありがとう」

「いえいえ。提督たちも頑張ってくださいね」

静かに扉が閉められる。

静かになった執務室で、提督は顔を二回叩く。

――気を引き締めろ。二度と喪いたくないなら。


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