【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】
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240: ◆k5OCMHkyEc[saga]
2017/12/03(日) 02:20:47.54 ID:HKpSPRui0
二〇一X年 ある日の舞鶴鎮守府

「王手、です」

「ふむ…。では、私はこれを使うか」

パチリと、駒を打つ音が部屋に響く。中将と提督は、将棋に興じていた。

「う…。どうすればいいんだ…」

提督が王手をかけて十手後、逆に提督が王手をかけられていた。

「…参りました」

「悪くはないが、視野が狭いというか、先入観に囚われているというか」

中将は将棋盤の上の、王手をかけた桂馬を手に取る。

「…物事の解決方法は一つじゃない。先ほどだって、あの王手から抜け出すことも容易だったし、王手をお前がかけた時も勝っていた」

「正しいと思ったことでも、それ以外に手段が在るのか考えろ。それが、起死回生の一手となり得る」

「…承知しました」

深々と頭を下げる提督。

それを見て、中将は桂馬を戻す。

「…して、他にも将棋を指す人はいないか?」

「…いえ、存じ上げませんが…」

右手で頭を押さえながら、中将は口を開く。

「最近、指す相手がいなくてな…。提督の存在はありがたく思っている」

「無論、提督のことも評価はしている。度々、提督の戦果を耳にするぞ」

「嬉しい限りです」

頭を下げる提督だが、それを見て中将は睨む。

「…謙遜は美徳だ。だが、謙遜と卑下は違う。そこを理解しろ」

「…理解しています。ですが、今更変わりはしませんし、変えられないものだと思います」

――何が、提督をここまで悲観的にさせたのだ?

そんな疑問が浮かぶが、悟られないように隠す。

「…もういい。ラバウルまで距離はあるんだ。養生して帰ることだ」

「はい。失礼します」

一人になった和室で、中将は頭を抱える。

――どうして、お前はこうも自分を卑下するのだ。

中将は、部下一人矯正出来ない未熟さを恨めしく思った。


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