【艦これ】提督「クソッタレな世界を」長門「生き残るために抗おう」【安価スレ】
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145: ◆k5OCMHkyEc[saga]
2017/11/15(水) 02:09:41.40 ID:yQImETQu0
長門が注いだワインに顔が映る。

その顔は、どこか落ち込んでいるようにも見える。

――なんで、こんな顔をしてるんだろうな。

そう思いながらワインに口を付けるが、少しだけ口に含んで終わってしまう。

「う。やっぱりワインは無理だな…。カシスソーダやジンジャーハイボールの方が美味しい…」

グラスを机に置き、その隣に倒れ込む。

グラスへと向けられる提督の視線。その先に、何かがやって来た。

「司令官?どうしたの?」

目をパチクリさせる皐月。その顔は無邪気なようにも見えて、心配しているようにも見えて。

どこかいたたまれなくなった提督は、何でもない、とだけ返す。

「そうは見えないけどなぁ」

皐月の呟いた言葉に、提督の体が僅かに跳ねる。それを見た皐月はクスリ、と笑う。

「何かあったんじゃないか。そうやって悩んでて、かわいいね」

皐月は、小さな手で提督の頭を撫でる。傍から見れば事案であるが、あいにく憲兵はここにはいないし、ここまで出動もしてこない。

「かわいい…か。そんな言葉は俺には似合わないと思うよ。男だし」

「ううん、かわいいよ。一人で悩んでる姿がさ」

――悩んでいるわけじゃない。

そう反論しようとしたが、言い返せなかった。

――じゃあ、なんで俺はあんな顔をしていたんだ?

一つの疑問が浮かび、思考を独占する。しかし、答えは出ない。

「辛い時は、誰かの胸を借りたら楽になれるんだって」

「…司令官、何だか辛そうだったから。ボクの胸で良ければ貸すよ?」

それは、悪魔の甘い誘惑。

受け入れてしまえば、戻れなくなるかもしれない罠。

だが、突き放す選択肢があったのに、提督は選べなかった。

断ったら、皐月に申し訳ない気がして。

そして提督は、その甘い誘惑を受け入れた。

「…ごめん皐月。少しだけでいいから…そのままで…」

「…うん、いいよ。ボクので良ければ、いくらでも」

――本当にかわいいよ。司令官。

皐月の微笑みは、どこか蠱惑的にも見えた。


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