佐久間まゆ「凛ちゃん聞いてください! まゆ、プロデューサーさんとキスしました!」
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◆E055cIpaPs
2017/10/29(日) 20:16:13.82 ID:T3zoKt8I0
その瞬間に、まゆは全身に電撃が走り抜けていくのを確かに感じていました。
それはあの日、初めてプロデューサーさんにお会いした時に体を駆け巡ったものと全く同じもので。
そしてあの日、初めてプロデューサーさんにお明日時に抱いた気持ちを思い出させてくれるには十分以上の衝撃を持っていて。
あの時の気持ちを全て思い出したまゆには、みんなの手を取る事は、とてもできませんでした。
あなたが好き、だって運命感じたんだもの。
プロデューサーさんの隣に居る凛ちゃんが羨ましく思えたから。
―――違う!
プロデューサーさんの隣を歩けば、何かが見つかると思った。
―――違う!
プロデューサーさんになら、退屈な日常から連れ出してもらえると思った。
―――何もかも、根本的に違う!
まゆは、一体いつのまにあの時の気持ちを見失っていたのでしょうか。
あの時の気持ちに、言葉にできる理屈なんて一つもありませんでした。
あの時の気持ちに、説明ができる理由なんて一つもありませんでした。
ただ一つ、あの瞬間に生まれ落ちたと感じる程に感じた衝撃的な運命だけが本当で、それ以外の全ては後からくっ付けただけの偽物で。
あなたが好き、あなたが好き、あなたが好き。
だって、きっとこの気持ちこそがまゆ自身なんですから。
あなたが大好きだってふるえるこの気持ちこそが、佐久間まゆなんです。
プロデューサーさんを一目見た途端にどくんどくんと鼓動を始めた心臓が、突然体内を巡り始めた血液がその証なんです。
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