3: ◆6Z7O3ILpUk[sage saga]
2017/10/23(月) 00:23:20.68 ID:Q+z3N1Qk0
友1「聞いといて申し訳ないんだけど全然想像ができないや。写真とかないの?」
凛「一応あることはあるけど。」
鞄にいれているスマートフォンを取り出し、目当ての写真を探す。確か、前のNGのライブ打ち上げの時に撮った写真があったはずだ。
凛「あぁ、これこれ。この写真の左端に写ってる男の人が私のプロデューサー。」
他にもプロデューサーが写ってる集合写真はいくつかあるのだけれど、事務所での小さな打ち上げだったこれが一番大きく写っていてわかりやすいだろう。
友2「あー、確かに凛が普通の人って言うのわかるわ。悪くはないんだけど、なんとも説明しづらい容姿だもん。悪く言えばありふれた感じ。」
覗き込みながら感想を述べる。
友1「それにしてもこの写真豪華だね。NG、TP、LOVE LAIKAそれに蘭子ちゃんまでいるじゃん。」
凛「そりゃそうだよ。うちの事務所でした打ち上げなんだから、みんな写っててもおかしくないじゃん。」
友1「そうだけどさ、こういう写真見ると凛って本当にアイドルなんだなって実感するよ。」
凛「なにそれ。まるで普段の私はアイドルらしくないみたいな言い方じゃん。」
そうは言いながらも私はアイドルとして扱われないことに嬉しさを感じていた。
友1「そんなつもりで言ってないよ。ただ、凛がトップアイドルだなんて未だにどこか現実味がなくてさ。まあ、テレビとか雑誌で見るとすごいなって思うけど、こうやって話してると私の知ってる凛だって感じるし。」
こうして私をアイドルではなく、元のままクラスの友達として扱ってくれる友達がいることは私の支えにもなっている。
友2「それもこれも凛の素質を見抜いた、その普通の人みたいなプロデューサーのおかげということか。」
凛「そうだね。正直、最初は『何この人、大丈夫なの?』とか思ってたけどさ、私のこと信じてくれて、真剣に私のこと考えてくれてさ、いつの間にか信頼が置けるようになって今では良きパートナーって感じかな。」
友2「そして、いづれは良き夫婦に。」
彼女はどうしてもそういう方向に持って行きたいのだろうか。
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