37: ◆RJAlTwGjGifU[sage]
2017/10/23(月) 23:19:48.13 ID:+He6pTgt0
AI『データベースへアクセス――終了。該当情報一件、通称【バット・クリーチャー】。蝙蝠の能力を持つ怪人です』
サンライオリジン「蝙蝠? それなら!」
サンライオリジンの腕に光が収束していく。次の瞬間、眩い輝きを放つ指向性を持った光の矢として射出された。
打ち出された光は狙いたがわず異形に命中し、その身体と翼を灼き貫く。
怪物「gyau!?」
サンライオリジン「よし、蝙蝠は強い光に弱い!」
AI『強い光(ビーム)……』
サンライオリジン「何か言った?」
AI『いえ、何も。ともかく、機先は制しました。一気に畳み掛けましょう』
サンライオリジン「うん!」
拳を握りしめたサンライオリジンが、襲いかかるバット・クリーチャーを迎撃する。
バット「gyaooo!」
サンライオリジン「はあああああッ!」
インファイト。
接近戦を得意とするサンライオリジンは、的確に相手の攻撃をいなすと同時に、体勢の崩れたバットの身体に重い一撃を叩き込んでいく。
バット「gyaooo!」
たまらずバット・クリーチャーは空中へと浮き上がった。サンライオリジンの拳が宙を切る。
サンライオリジン「あっ、こら! 下りてこい!」
バット「gugyagyagya――gyau!?」
笑っていたバット・クリーチャーが、突然バランスを崩して墜落する。
飛行に耐えられなかったのか、よく見ればその翼に空く焼け焦げた穴が大きく裂け広がっていた。
サンライオリジン「よ、よし! 計算通り!」
AI『結果オーライというんですよ。ともあれ、チャンスです』
サンライオリジン「分かってる!」
\overboost!/カチッ
サンライオリジンの腕が、橙色に燃え盛る炎に包まれる。
サンライオリジン「必殺! サンシャイン・バースト!!」
踏み込みと共に放たれた、炎を宿す一撃がバット・クリーチャーの腹部に突き刺さる。
瞬間、凝縮され腕に込められていたエネルギーが怪物の体内で解放された。莫大な炎と熱が発生させた轟音と爆炎が地を揺らす。
ややあって煙が晴れると、
橙子「ケホッケホッ、変身解除早すぎた……」
AI『お説教の続きです。もう少し、思慮深く。分かりましたか?』
一人の少女と一個のサポートAIが立っていた。
263Res/91.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20