185: ◆RJAlTwGjGifU[sage]
2017/11/07(火) 01:03:01.72 ID:HplS8tIU0
蜘蛛の異形の追跡を選んだヒーローたち。
怪人は追跡されていることに気づいた様子もなく、地下空間を悠々と進んでいった。
高い天井。無数の柱。どこまでも続く壁。終わりの見えない先――。
延々と続く変わらない景色に、ヒーローたちが精神的な疲れを覚えはじめた頃――
怪人はあるものの前で立ち止まった。
それは、巨大な機械装置だった。
ゴウンゴウンと重低音の唸りを上げるその機械には、培養槽とでも言うのだろうか、緑の液体で満たされた半透明の巨大な試験管のようなものが幾つも繋がっていた。機械本体に配置されたメーターやモニターが目まぐるしい速度で数字が書き換えられるたびに、ブシューッと音を立てて白い蒸気が噴出する。
蜘蛛の怪人が本体のスイッチを何やら操作すると、培養槽の一本が振動し、上部の蓋が開いた。
怪人は蓋の開いた培養槽に近づいていく。
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