144: ◆RJAlTwGjGifU[sage]
2017/11/01(水) 03:31:44.51 ID:H+Nwno990
怪人「――husyuruu!」
変身を目の当たりにした怪人は、途端に踵を返して走り出す。
一拍遅れて、植物の戦士はその行動の意味に気づいた。
グリーンライトイリュージョン「まさか、逃げる気ですか!?」
怪人は足元商店街に向かって飛び出そうとしていた。
そこにはたくさんの人がいる。逃げ込まれれば、大惨事は免れない。
グリーンライトイリュージョン「させません!」
彼女の身体から無数の蔦が伸び、異形に巻き付き締め上げた。
蜘蛛の異形は苦悶の声をあげる。
だが、
グリーンライトイリュージョン(しまっ……踏ん張りがきかない……!)
ズルズルと、少しづつだが確実に異形は前進していた。それに引っ張られて、グリーンライトイリュージョンも少しづつ引きずられていく。
地形環境が災いした。もし、ここが地面の上ならば大地に根を張り力負けすることはなかっただろう。
だが、ここは屋根の上だ。グリップ力では蜘蛛の方に軍配が上がる。
怪人「husyuhusyuhusyu!」
怪人がいやらしい笑いをあげたとき、その声が響いた。
\awaken!/カチッ
橙子「変身!」
\sunri-origin!/
怪人の行く手を阻むように飛び出した燃え盛る炎の塊が、今しも下に逃れようとしていた蜘蛛の身体を押し戻した。
もんどりうって倒れる怪人の前に、炎は降り立つ。
サンライオリジン「さあ、心に太陽当ててくよ!」
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