【モバマスSS・北条加蓮】《今に至るまでの話》
↓ 1- 覧 板 20
16: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:11:45.17 ID:829Qgmpy0
「何かおかしかった?」
「いや、アンタ。そんな強気で言い切ってさ、失敗した時の責任とか取れるわけ?」
「いや?」
17: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:12:30.76 ID:829Qgmpy0
しばらくしてレッスンが始まった。
レッスンのたびに加蓮は自信をなくした。
長い時間動くことはできなかった。
18: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:13:39.31 ID:829Qgmpy0
加蓮は逃げたくないと思った。
始めることから逃げていたのだから、続けることから逃げたくはなかった。
彼女は負けず嫌いだった。
19: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:14:26.03 ID:829Qgmpy0
ひと月経っても毎日が嫌だった。
レッスンは厳しかった。
同じ事務所のアイドルは華やかな世界で活躍していた。
20: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:15:00.24 ID:829Qgmpy0
しばらくすると加蓮に仕事が来た。
ミニライブの仕事だった。
ライブ前日、加蓮は不安を感じていた。
21: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:15:35.63 ID:829Qgmpy0
緊張と寝不足で身体は思うように動かなかった。
ライブ中、加蓮は倒れた。
目の前が反転して、白くなった。
22: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:16:05.22 ID:829Qgmpy0
悔しくて泣いた。
帰って休めという言葉は正しかった。
裏切ってしまったと泣いた。
23: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:16:49.30 ID:829Qgmpy0
帰りの車の中でプロデューサーは加蓮を叱った。
「休むことも大事な仕事だ」
その後でプロデューサーは謝った。
24: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:17:18.35 ID:829Qgmpy0
ライブの日から加蓮は愚痴を漏らさなくなった。
以前よりも素直になった。
体力は相変わらずなかった。
25: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:18:00.26 ID:829Qgmpy0
頑張れるんだと初めて知った。
まだ何もできるようになったわけではない。
結果を出したわけでもない。
26: ◆hAKnaa5i0.[saga]
2017/10/17(火) 06:18:31.41 ID:829Qgmpy0
加蓮は集合場所に向かって歩いていた。
数ヶ月前に組んだトライアドプリムスのメンバーも一緒だった。
凛は先に集合場所に着いていると連絡が来た。
31Res/18.44 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20