千歌「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
1- 20
6:名無しNIPPER[sage]
2017/10/15(日) 21:58:59.78 ID:HZgbJxBF0

志満「千歌ちゃーん、ちょっといい?」

グループラインでの会話もひと段落したところで、1階から志満姉の声がした。

千歌「はーい」

私は返事をしながら、どたどたと階段を降りていく。

志満「明日の段取りの確認をさせてね。……ごめんね、部活帰りで疲れてるところ」

千歌「毎年のことだから大丈夫だよ」

美渡「どーせ暇なんだから手伝えよー」

志満「もう美渡ちゃん、そういうこと言わないの」

美渡姉の無神経な言い方に、思わずムッとしてしまう。

千歌「そうだよ!一応花火大会誘われたの断ってるんだからね!!」

志満「そうだったの……。ごめんね」

私が反論すると、志満姉が申し訳なさそうに目を伏せた。

志満姉に謝ってほしくて言ったわけじゃないのに……。

美渡姉はと言えば、そんな私の非難の目線を感じたのか、そっぽを向いて知らんぷりしている。美渡姉め……。

千歌「別に、大丈夫だよ。……まぁ、ちょっとは残念だけど」

夏の間が手伝いで忙しいのは毎年のことだ。

手帳にも前もって書いてある予定だし、心の準備だってできている。

『大丈夫』というのも強がりでも何でもなく、本当にそう思ってのこと。

確かに『ちょっとは残念』というのも本当だけど……。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
56Res/39.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice