千歌「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
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13:名無しNIPPER[sage]
2017/10/15(日) 22:05:37.76 ID:HZgbJxBF0

美渡姉め。まったく、人遣いが荒いんだから……。

千歌「えっと、車の鍵、車の鍵……」

玄関先を探していると、浜辺で何かがキラリと光ったように見えた。

千歌「なんだろ……?」

後で真面目に探すから……ちょっとくらい、いいよね。

私は光の正体を確かめるべく、砂浜へと走った。

千歌「これって……」ヒョイ

探し物はすぐに見つかった。お昼に梨子ちゃんが言ってた『もしも玉』だ。

でも、どうしてこんなところに……?

千歌「!」

そんなことを考えていると、遠くで何か大きな音がしたのが聞こえた。

打ち上げ花火の音だった。

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梨子「『もしも玉』って言うんだって。『もしも〜だったら』って言いながらこれを投げると、その通りになるのよ」

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梨子ちゃんにしては珍しい冗談。別に、本気で信じるわけじゃないけどさ……。

花火大会を楽しんでいるであろうみんなの顔を思い浮かべながら、私はぎゅっと『もしも玉』を握りしめた。



千歌「もしも、今日旅館の手伝いをしなくてもよかったら!!!」ブンッ



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