千歌「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
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10:名無しNIPPER[sage]
2017/10/15(日) 22:02:45.22 ID:HZgbJxBF0

千歌「梨子ちゃーん!……あれ、それは?」

梨子「ああ、これ?」

そう言って梨子ちゃんが差し出したのは、とても美しい小さな球だった。

梨子「『もしも玉』って言うんだって。『もしも〜だったら』って言いながらこれを投げると、その通りになるのよ」

千歌「なにそれ……。確かに綺麗だけど、梨子ちゃんが冗談言うなんて、珍しいね」

梨子「そう?」

千歌「そうだよぉ。……あ、そうそう。昨日はごめんね。もしかして、梨子ちゃんも花火大会行けるようになったの?」

梨子「……うん、そんなところかな」

梨子ちゃんは、少し躊躇いがちにそう言った。

何かあったのかな……?

千歌「そっか、楽しんできてね。……あれ、梨子ちゃん、目の周りちょっと赤い?」

よく見ると、梨子ちゃんは少しだけ目を腫らしているようだった。

梨子「ごめん、お手洗いに行ってくる!」ダッ

それを聞いた梨子ちゃんはなんだか焦った様子で目を押さえ、そのまま走って行ってしまった。

梨子ちゃん、昨日から様子がおかしいみたいだけど……何かあったのかなぁ?



曜「……梨子ちゃん、どうしたの?」

千歌「トイレだって。……あ、梨子ちゃんも花火大会行けるらしいよ」

曜「そうなんだ!よかったね。……これで不参加組は私と千歌ちゃんだけかぁー」

千歌「曜ちゃんは久しぶりに帰ってくるお父さんに会うんでしょ?私はただのお手伝いだもん、全然違うよぉ」

曜「旅館の娘は大変だねぇ」

千歌「うーん。まぁ、たまにだから、別にいいんだけどね……」



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