誹謗中傷禁止だにょ! 作者が活躍する学園モノ冒険譚です ハーレム 異世界 い能力
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名無しNIPPER
[saga]
2017/10/15(日) 02:33:41.12 ID:02AXfqHz0
それを彼女はたどってきたのだろう.迂闊なことをしてしまった.
そして俺にとって不幸なことに,彼女はその原因に心当たりがあるようだ.
「おまえ,さっきの藪医者の仲間かよ?」
「口の利き方もなってない.ああ,むかつく.
私の名前は,ドロシー.そして,うすのろナメクジも学校に来るなら,あの方をブリジット先生と呼びなさい.あ,ニックネームで呼ぶとキレるから,絶対に
呼ばないこと.私はブリジット先生に頼まれて,うすのろナメクジの監視をしていたの」
「…その,うすのろナメクジっていうのは,もしかしなくても…」
「そうアンタよ.ずるずると足跡を残していくんですもの.そのあだ名がいやなら,家へ戻りなさい.そうすれば,名前で呼んであげるわ.そして,どこかの
誰かが家の玄関に吊るされる不幸なことだってなくなる」
彼女は口角をひきつらせながら,白い手袋をを付けた右手を差し出した.
お粗末な懐柔策,否.どちらかといえば丁寧な脅迫だった.
もちろん俺は駅のほうをちらりと見る.今の時間帯は.仕事帰りの人々でごったがえしている.
いつもならうんざりすることも,今回ばかりは天が俺に味方している.
俺は,黙って背をむけて走り出す.
足跡が伸びていく様子を見て,女生徒は舌打ちをした.
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