29:名無しNIPPER
2017/10/16(月) 23:27:33.21 ID:YEzeLOjmO
男「危ないよ、君は踏んでいるよ、そのバナナ……」スッ
転校生「何を隠してるんです? なぜ投降しないんです? なぜ諦めない?」ジッ
男「怪我をしたくなかったら、足をどかしたほうがいい。この倉庫は本当に危ないんだ、生徒全員が知っていることだよ」
転校生「【和解だってあったはずなのに】。貴方は私との戦闘を望んだ、──思うに私に見つかってほしくない秘密がある?」
グリリ…
男「…それ以上はやめといたほうがいい」
転校生「話してくれれば離しますよ」
男「…危ないんだ、本当に」
転校生「…危ないのはここにいる全員でしょう、それは」
委員長(──え…それって…)
男「……。俺は希望が潰えてほしくないんだ、この学園にとっての唯一残された、それを」
転校生「希望…?」
男「だから学園を牛耳るボスとやらでもないし、体質もちなんて一度も意識したことがない。君が望む答えは……」
男「……俺は持ってないんだ、本当だよ、これは事実なんだ」
転校生「………」ジッ
男「俺に出来ることは、【思いつく】ことと【準備】することだけ」
転校生「へえ、つまりは【画策する】ことと【手玉に取る】ということですか」クスクス
男「物は言いようだ、悪いように捉えないで欲しいよ」
転校生「捉えますよ。それが貴方にとって掛け替えのない本質なのであれば───」
トントントン…
転校生「──悪戯、そうですね【悪戯体質】……とでも呼びましょうか、なんともまあ可愛らしくも悪質なタイプホルダーですよ」
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