10: ◆gCuQ8nrQVD7k[saga]
2017/10/12(木) 23:08:32.69 ID:MeJAY4k9o
…………
一ヶ月後
医者「……脳に異常は見当たらないので……精神的な物ではないか。という推測しかできないのが現状ですね」
P「そうですか……ありがとうございます」
医者「私も聞いたことのない症状でして、力になれず……」
P「……あの、この事は他言無用でお願いしたいのですが」
医者「それについては安心してください。情報はしっかりと管理していますから」
P「はい、ありがとうございました」
…………
ちひろ「どうでした?」
P「やっぱり、原因が分からないと……」
ちひろ「そうですか……」
P(数日前、ちひろさんに異常を打ち明けた。一人で抱え込むのは限界だと思ったから。ちひろさんに、今まで何故行かなかったのかと責められ、再度病院で検査を行う運びになった)
P(しかし、治療の目処すら立たなかった。事故の後からだと強調したものの、身体に全く異常はないというのだ)
P(精神科には、深層心理による回避行動かもしれない、と言われた)
P(要約すると、心の奥底ではプロデューサー業に嫌気がさしていて、精神的な拒絶が視覚に現れたというのだ……)
P(一人だけ例外がいることも伝えた)
P(それは、あなた精神に最も影響の少ない人物ではないか……医者はそう推測した)
P(確かに考えてみれば、文香のプロデュースはアイドルの中でも短い方であるし、言われたことをきちんとこなす手間のかからないタイプであった彼女との関わりは、最も薄かったように思う)
ちひろ「プロデューサーさん……あの」
P「……はい。会社は、やめようと思います。もちろんすぐにとは行きませんが」
ちひろ「そう、ですか……」
P「ただ、一つだけわがままを言ってからになりますけど……」
22Res/17.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20