58:名無しNIPPER[saga]
2017/10/22(日) 21:26:23.39 ID:7JPgH1JlO
──────
梓(朝食ができた後、先輩を優しく起こしに行き──ウェイクアップストレッチの補助と、髪をとかすこととを厳命された。もちろん私はうやうやしくその申しつけに従う。その間に朝食が冷めたけど──たぶん、わざとの意地悪だろう。怒れません)
梓(テーブルを囲んで一緒に朝ごはんを食べ、美味しいご飯のおかげで先輩は少しだけ機嫌を直してくれた。単純で可愛い。一緒にベーグルをほおばりながら、今日の休日の予定を、二人で相談しあった。嬉しい。ケンカしたまま帰りたくはなかったもの。今日一日だけは、先輩の家で勉強をして帰ることにした……)
みほ「梓ちゃん、とってもお料理上手なんだね」
梓「えへへ、ありがとうございます」
梓(──マッシュルームサラダをほおばる先輩の唇──その唇に、先輩の肛門が重なる)
梓(それだけじゃない、先輩のオナラの香りの強い印象、口の中に広がる得たいのしれない風味──そして、唇でたしかに感じた、先輩の肛門の感触──あらゆるイメージが、先輩の笑顔に重なる──)
梓(先輩は気付いていないかもしれないけど──昨日、怒り狂った先輩が私の顔にヒップアタックをしたとき──私は先輩のおしりに顔をうずめていたのだ──その時、私はたしかに唇で、先輩の肛門に触れた──)
梓(……世界中の誰にもいえない、先輩にすら怖くて言えない、私だけのとっとき秘密だ)
梓「……」
梓(先輩の肛門──少しも汚く思えない)
梓(それはきっと──先輩がかつて幼いころ、お姉さんの肛門をしきりに見たがった、その愛情と同じなのだろう)
みほ「……梓ちゃん、唇のはしに、ドレッシングがついてるよ」
梓「へぁ?」
みほ「ほら、ここ……」
ぐじ……
梓「あ……えへへ」
みほ「もう……ふふ……」
梓(……きっと先輩も、私の笑顔に、私の肛門を重ねているのだと思う。それくらいに、昨日の出来事は忘れられない──)
梓(先輩と私は、お互いの肛門を感じあい、そしてケンカをし、そうして今、仲直りをしつつある。他の誰とも経験したことのない特別な記憶──そういったもので、少しずつ私達は結ばれていく)
梓(姉妹の絆は、甘い金平糖や可憐な草花で結ばれるわけじゃない)
梓(それよりもはるかにもっと具体的で共感的なもの──匂い、味、痛み、暖かさ、そして感情──それらを共に積み重ねて、少しづつ少しづつ紡がれていく。だとしたら──)
梓(一月の朝、外は寒いけれど、部屋の中は暖房で暖かく)
梓(先輩と私は、少しだけ姉妹になった──)
ガールズ&パンツァー 〜響け! キス・マイ・アス! 〜
おわり
59Res/72.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20