狩人「スライムの巣に落ちた時の話」
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76:名無しNIPPER[saga]
2017/11/10(金) 01:17:24.90 ID:kMtJYj7E0
一度に、複数の事が起こった。



まず、クロが喋っている。

しかも、かなり複雑な文章を破綻無く駆使しているように思える。

何時の間にヒトの言葉……文章を覚えたのだろう。

何やら怒ってる。



次に、クロに「眼」が出来ている。

いや、眼だけでなく……。

鼻も、口も出来ている。

急速に、ヒトの顔立ちが出来ているのだ。

その口からは先ほどの声が。



「一番許せないのは、私の知能が他の子達に比べて劣っていると言った事です!」

「劣っている訳無いじゃないですか、私を、私を何だと思ってるんです!」

「ガボガボガボガボガボガボ!」

「系譜姉妹の中で、一番最後に卵から生誕したスライムですよ!」

「つまり、最新鋭のスライムです!」

「ガボガボガボガボガボガボ!」

「最も新しく、最もかしこく、最もお母さんに愛されるべき存在、それが私です!」

「どうしてそれを判ってくれないんですか!」

「ガボガボガボガボガボガボ!」



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