178:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 10:37:42.41 ID:gbcG53qB0
「……私は狩りで遠出してていただけ」
「別の用事もあるから、貴女の手伝いをしてる余裕は無い」
幸い、コイツはクロ達が森の中にいると思い込んでいる。
だが実際は、森の外……山の洞窟にいるのだ。
恐らく、発見する事は出来ないだろう。
けど、コイツは頭がよさそうだ。
私が思いつかない策を練る可能性もある。
だから、ここは頭が良いヒト。
幼馴染に、相談してみよう。
それまでの時間を稼げれば……。
「う、うそ!協力してもらえないんですか!?」
「そ、そ、そんなぁ……折角待ってたのに……」
「てっきり協力してもらえるものと思って、準備進めちゃったのに……」
コイツは、酷くガッカリした顔を見せた。
クロと同じ顔だから、少し罪悪感が湧く。
「準備って?」
「ご、合成生物です……あ、キマイラって言ったほうが判りやすいですかね?」
「この周辺にですね、30体ほど待機させていたんです……」
「その子達に、今から仕事だからご飯食べていいよーって指令をさっき送っちゃいまして……」
「ううう、あの子達、燃費が悪いからなあ……稼働時間、延ばせないかなあ……」
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