117:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 15:30:42.31 ID:xKrYj/gN0
〜69日目〜
アオが協力してくれる。
それは、とても心強い申し出だった。
今の彼女の知能であれば、洞窟から出て蔦を見つけて来る事は容易いだろう。
けど。
「そのまま、あっさりとは脱出させてくれないだろうなあ」
クロとアカは、私の脱出に対して否定的だ。
私が蔦を登っているのを見たら、当然邪魔をしに来るだろう。
アオ1人で、それを阻止できるかどうかは微妙だ。
最悪、私はもう一度地面に叩きつけられる事になるかもしれない。
なるべくなら、それは避けたい。
もう少し、作戦を練る必要があるかな。
「そういうのは、得意では無いのだけどね」
ピチャン、ピチャンと音がする。
天井の穴から、雫が入り込んでいるのだ。
今夜は、久々に雨である。
252Res/141.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20