31:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 03:13:35.94 ID:2O49l66V0
わあわあと二人で盛り上がり、バケツにカサゴを入れる。
カパカパとエラ蓋を開き呼吸をしているが、君は明日の味噌汁になる運命であるよ。
彼女は再びルアーを投げた。
肇が竿をしゃくしゃくと動かすのを見て俺は真似をする。
うんともすんとも言わない俺に対して彼女は再び魚を釣り上げ、今度はメバルだ、と二人ではしゃぐ。
君は煮付けに内定であるぞ、南無南無と心の中で唱える。
「肇は楽しい?」
「ええ、楽しいですよ」
と彼女は言った。俺も楽しいと言った。
俺は肇が楽しそうなのを見ているのが、一番楽しいのだ。
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