222: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2017/11/04(土) 18:47:38.45 ID:A8DUifUBo
終戦から16年後のある日。
すっかり平和が定着した王国を揺るがす知らせが届けられた。
開拓者「王様、諸島国と海戦が起きたと聞きましたが……」
王「事実だ。しかし長引かせるつもりはない」
開拓者「二百年戦争の再来ではないということですか」
王「うむ。安心してよい」
王「だが隣の皇国が近年力を増している。数年後に大きな戦争に発展する可能性も否定できん」
王「心構えはしておくように」
王「情勢が安定するまで、しばらく開拓を停止する。良いな?」
開拓者「ははっ」
二年後。
開拓者「来月から開拓を再開する、か……」
使者「はい。相変わらず皇国は脅威の一つではありますが、諸島国との緊張状態は完全に解消されたと言っていいでしょう」
開拓者「…………」
使者「まさか開拓の仕方を忘れてはいませんよね?」
開拓者「いや、皇国の事が少し思い出せなかっただけだ」
使者「それもそれで不味くないですか? 開拓の手順、言ってみてください」
開拓者「まずは…………」
使者「……労働者の教育です。あなたが始めた事なのにどうしてあなたが忘れているんですか」
使者「この二年間何してたんです?」
開拓者「女遊びとギャンブルに嵌まっていたな」
使者「堕落しすぎじゃないですか!」
使者「……まあ、いいです。次の開拓地は普通の森林なので、そこで開拓の勘を取り戻してください」
開拓者「ああ、分かった」
開拓者(正直、開拓に行くよりもエロい恰好の女に囲まれていたい)
そして数度の開拓を経て、現在に至る。
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