5:名無しNIPPER
2017/10/08(日) 08:28:15.17 ID:cvalOYs7O
蓮実「私は・・・やっぱり松田聖子さんの「赤いスイートピー」かな?」
P「理由は?」
蓮実「あの時代を代表するアイドル・ソングですし。それを今のアイドルで、古き良きものの伝道師である私が歌ってみたいんです。」
P「王道ソングだけに、自分のものにするとなると難しいぞ、あの曲は。」
蓮実「それこそ、カバーの醍醐味じゃないですか。他にも、「風立ちぬ」も歌ってみたいです!」
P「『いざ生きめやも』、か・・・。」
蓮実「???」
P「堀辰雄の『風立ちぬ』は読んだか?」
蓮実「いえ、まだ読んだことはないです。」
P「そうか。あの曲は、作詞者の松本隆さんが26歳という若さで急逝された妹さんにあてて書かれたものなんだよ。
そして、そのことと、堀辰雄の小説『風立ちぬ』を重ね合わせて書かれたんだ。生まれつき心臓が弱くて、3か月しか生きられないと言われていたらしい。」
蓮実「そんな背景が・・・」
P「うん。そして、そんな妹さんをずっと看てきたから、それ以前の歌謡曲で書かれる女性像に対して、『女性はそんなにヤワじゃない。もっと強くてしたたかだ』っていう気持ちがずっとあったらしいよ。」
蓮実「それが形になったのが、『風立ちぬ』なんですね。」
P「他にも、松本隆さんが作詞した曲だと、『Sweet Memories』とか、『木綿のハンカチーフ』などなど、数えきれないほどの名作が並ぶよ。」
蓮実「確かにどの曲も前向きですね。過去を懐かしんだり、恋人が変わってしまったことを悲しんだりはしているけれど、そこに固執していないというか・・・。」
P「昔の曲をカバーする際に気をつけないといけないのは、やはりオリジナルや、その時代に対するリスペクトと、しっかりとした解釈、そこに現代的な音作りというスパイスだよな。いくら失恋歌でも、前向きな曲に情念込めちゃあ、いけないよな。」
蓮実「そうですね。曲の背景とか、もっともっと知りたくなりました!」
P「今度、『名曲・名作の故郷を訪ねる旅』ってのを文香と組んで考えてみるかな?文香だったら詞の解釈とかも面白いのが沢山出てきそうだし。それを検証する旅、なんて良いかも。可能なら、作詞家さんや作曲者さんに会ってみるのも面白いね。」
蓮実「やったーーーー!!是非是非!!」
P「他には?他には??」
蓮実「え〜っと、他にはですね〜。」
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